狗岾…さんの育ての両親は何も言わず、狗岾…さんを見ている。

「信じられないかもしれないけど、本当なんです! 今はないみたいだけど、僕は背中に透明の羽ようなものがあるらしいんだ!!
洸ちゃんがそれを見たんだ!!!」

「狗岾…さんが言ってる事は…本当です!
私は…見たんです!!」

「本当は……言わないでおこうかとも思いました……。
二人に……捨てられるのが嫌だったから……。
でも、二人に…隠し事をするのも嫌で…」

「…それが……」

「大事な話?」

「……はい……」