「洸ちゃんは僕の事が嫌いですか?」

「好きです」

狗岾…さんが驚いた顔をする。

「僕は人じゃないって」

「人じゃないですけど、嫌いじゃないので」

好きになりますよね?

「ハハッ」

狗岾…さんが声を出して笑う。

「何か私、おかしい事、言いましたか?」

笑えるような事、言ったつもりありませんけど。

「いや、洸ちゃんの事、本当に好きだなぁと思って」

伝わってくる。

この人…じゃないけど、私の事が好きですって。

「僕と友達になってくれますか?」

「良いですよ。
なりたくないわけじゃないので」

私の目線が鳥かごにいく。

「スキダ。スキダ。スキダ。スキダ…」