「狗岾……さんの両親は人じゃないですよね?」

「人ですよ。
僕を育ててくれた両親は」

育てて…。

「僕は生後7ヶ月で捨てられてたらしいです。
だから、僕を産んでくれた両親が人か、人じゃないかは言う事が出来ません」

「そうですか……」

言いにくい事を言わせてしまった…。

「洸ちゃん!」

「はい…」

「洸ちゃんって、本当に人以外の生き物に好かれているの?
いや、洸ちゃんを疑ってるわけじゃないんだけど、その場面を見てないからさ」

確かにそうですね……。

「狗岾……さん」

「はい」

「見せますから。
私について来て下さい」