ベルベットの騎士

「金染兵!お前達も行け!!」
ウィルが再び叫ぶと今度は1階の傍聴席から、顔半分が金に覆われた男女が大勢飛び出してきた。
「あれはウィル様のお味方ですか!?」
「うん。昨日僕を捕まえにきた軍隊と村人だよ。僕は錬金術師だからね。人に感染してその意思を奪う、金属の粉末を彼らに散布して吸い込ませたんだ。ちょうど潜伏期間が切れたな。それまでは見た目は普通の人間だからね。法廷に難なく潜り込めたよ。ごめん、フィナン……。君を巻き添えにしたくなくてフエゴを森に逃がしに行って貰らったんだ」