裁判が終われば、私は自由に行動できる。かねがね国王に取り入る口実を探されていた主の事だ。その為にわざわざ手駒として、伯爵家の【麻の奴隷】である私をこの企みのために差し出されたのだ。
きっと今この瞬間も中二階の貴賓席で、国王様に貸しを作ったと鼻高々で見物されているに違いない。もしお暇を頂けなくても、隙を見て伯爵邸から抜け出し、アドイス合衆国国境まで行こう。
都から国境は遠いが、何とか警備兵の目を掻い潜り、アドイス合衆国に入ればしめたものだ。
きっと今この瞬間も中二階の貴賓席で、国王様に貸しを作ったと鼻高々で見物されているに違いない。もしお暇を頂けなくても、隙を見て伯爵邸から抜け出し、アドイス合衆国国境まで行こう。
都から国境は遠いが、何とか警備兵の目を掻い潜り、アドイス合衆国に入ればしめたものだ。



