フィナンシェは館へ戻ると2階の階段を昇る。自室の手前にある左隣の部屋はウィルのものだ。自室に戻る前に、彼の部屋の前でしばらく佇む。
ひょっとしたらあの小さな主はまだ台所で何かしら、素晴らしく美味しいお菓子を作っているのかもしれない。
いそいそと楽しそうに台所の中を行き来しているウィルの姿を想像するだけで、フィナンは自然に笑みが零れた。
今まで誰かを思って笑顔になる事など一度としてなかった。ウィルの事を考えているだけで、胸の中がが幸せで満たされてゆく。
ひょっとしたらあの小さな主はまだ台所で何かしら、素晴らしく美味しいお菓子を作っているのかもしれない。
いそいそと楽しそうに台所の中を行き来しているウィルの姿を想像するだけで、フィナンは自然に笑みが零れた。
今まで誰かを思って笑顔になる事など一度としてなかった。ウィルの事を考えているだけで、胸の中がが幸せで満たされてゆく。



