「ああ、すまない肝心の主役を蚊帳の外に置いてしまったね。実は君に私の養女になって貰いたいのだよ」
「え!?」
「つまりさ、僕の本当のお姉ちゃんになってって事だよ!」
丁寧に説明しようとする父親をじれったそうに押し退けて、ウィルが父の後ろからピョコンと顔を出した。
「でも、私は」
フィナンシェの瞳から涙が溢れる。それは頬を伝い、彼女の胸元を温かく濡らした。
「それに家に来たら焼き菓子食べ放題だよ!」
ウィルはパッと両手を広げて笑う。その足元でフエゴが頭の飾り羽をゆらしながら、“やったね!”と歓声を上げた。
その日、王国の秋空は眼に痛いほど青く、どこまでも輝いていた。
「え!?」
「つまりさ、僕の本当のお姉ちゃんになってって事だよ!」
丁寧に説明しようとする父親をじれったそうに押し退けて、ウィルが父の後ろからピョコンと顔を出した。
「でも、私は」
フィナンシェの瞳から涙が溢れる。それは頬を伝い、彼女の胸元を温かく濡らした。
「それに家に来たら焼き菓子食べ放題だよ!」
ウィルはパッと両手を広げて笑う。その足元でフエゴが頭の飾り羽をゆらしながら、“やったね!”と歓声を上げた。
その日、王国の秋空は眼に痛いほど青く、どこまでも輝いていた。



