ベルベットの騎士

フエゴは気持ちよさそうにフィナンに膝枕されたウィルの丸い頬っぺたを、嘴でツンツンとつついた。
「いて!いてて!もう!何するんだよフエゴ!!」
「気がつかれましたかウィル……!」
「最初から気がついてたって!騙されたんだから怒っていいんだぜ、お嬢ちゃん?」
嬉しそうに声を挙げるフィナンシェに、フエゴは明るく忠告した。
「そんな、フエゴ!無茶言わないで!火傷されなくて本当に良かったですウィル様」
フィナンが優しくウィルの髪を撫でる。照れくさそうにエヘヘと笑った彼は、ゆっくりと起き上がった。
「フィナンのおかげで助かったんだよ、ほら!フィナンシェの金型!あれを錬成して剣にしたんだ!」