「では、この王様は……」
「人との間に子孫を作る事を拒み、兄弟である他の騎士をも倒し、自分だけがこの地上の不死の神となろうとした男。その成れの果てだ」
そう言うとウィルは国王の白髪頭をそっと撫でた。
国王はしばらくウィルの顔を焦点の合わない目で見ていたが、やがて床に着いた自分の右手に視線を落とす。彼の手には小さなガラス壺が握られていた。国王はその壺から砂糖菓子を一粒つまみ上げ、口に放り込んだ。
ガリガリと菓子を噛み砕く音だけが無人となった法廷に響く。
「人との間に子孫を作る事を拒み、兄弟である他の騎士をも倒し、自分だけがこの地上の不死の神となろうとした男。その成れの果てだ」
そう言うとウィルは国王の白髪頭をそっと撫でた。
国王はしばらくウィルの顔を焦点の合わない目で見ていたが、やがて床に着いた自分の右手に視線を落とす。彼の手には小さなガラス壺が握られていた。国王はその壺から砂糖菓子を一粒つまみ上げ、口に放り込んだ。
ガリガリと菓子を噛み砕く音だけが無人となった法廷に響く。



