その後、花壇が綺麗になったタイミングで、近くの自販機で先生がコーラを2本買って、1本こちらに投げよこした。
「そういえば、夏休みの課題終わったか?」
「まだ夏休み始まったばかりですよ、半分くらいしか終わってません」
「おお半分も終わってんのか、やるな〜もっと遊んで楽しめよ?」
「まあ、そうですね」
「そして、ちょうど2週間後にまた来い」
先生の唐突な呼出に口に入れたコーラが少し溢れそうになった。
また、炎天下で作業させる気だ…と絶望していると。
「あいつ、また来るから挽回のチャンスだぞ?」
あいつ、というのは水瀬くんのこと以外に考えられなくて。
また会えるかもしれないんだという期待で少し嬉しくなる。
学校、休み明けたら来てくれるようにならないかなぁ。
「じゃあ…今日の謝罪しに来ます」
「おう、仲良くしてやってくれ」
いまいち噛み合っていないような会話で、先生は職員室に戻り、私は帰路についた。