それからね、と唯は、

「このあと、附属から来る新一年生で入部希望の子が来るから」

 聞けば二人来る、という。

 唯のスマートフォンが鳴った。

「近くまで来たみたいだから迎えに行くね」

 しばらく間があって、

「こんにちはー」

 今度は二人の中学生ぐらいの少女が来た。

「声を掛けて七人希望がいたんだけど、最終的には彼女たちだけが入部希望ってなって」

 どうやら附属の中等部に、アイドル部の存在をPRしていたらしい。

「二人とも本格的なダンスや歌は未経験らしいけど」

 じゃあ自己紹介よろしくね、と唯が促した。