何日かして。
症状がおさまってきた藤子は、地元の駅前のメガネ屋でメガネを作ったのだが、
「メガネに学割があるなんて知らなかった」
費用の面では安心したが、しかし問題は部活である。
「メガネのアイドルなんて」
藤子はほとんど聞いた例がない。
「確か昔、グラビアの子でいたのは知ってるけど…」
せいぜいそんな程度である。
調べてみると、いないわけではないが大体は普段メガネはかけておらず、たまにキャラクター作りとしてかけている。
相当悩んだらしいが、
(ダメならダメで、マネージャーに転向すればいい)
そのときには誰も責めることはないだろう、と藤子は思ったらしい。