翌日、清正はネットで見つけてきたコントの台本を印刷して冊子にした物をメンバーに渡した。

「これなら簡単やし、小道具も早く揃う」

 そう言って見せたのは、なんとドリフやクレージーキャッツでも有名な、お通夜のコントの台本である。

「これなら学生やから衣装は制服でえぇし、祭壇なら段ボール箱とクロスで作れる。あとは、まぁ遺影と経帷子ぐらいや」

「あの…お坊さん役は?」

 唯が訊いた。

「…まぁ、ワイやろな」

 清正はニヤッと笑った。

「大学が仏教系やったから、多少は読経でけるで」

 コントは一週間あれば段取りが分かるから、あとは歌とダンスに集中させようというのが狙いのようであった。

「確かにコントをメンバーだけでするアイドルなんて、あんまりないよね」

 よくコメディアンの脇役では腰元だの店員だのあるが、メインで体を張るのは少ない。

「ああいうのも、事務所とかあるからなんだろうけどさ」

 どこかドライな感覚が、彼女たちにはある。