藤子は言った。

「他のグループって、だいたいが歌とダンスだけじゃないですか? だったらドリフとかナックスみたいなバラエティカラーのあることをすれば、それだけで目立つし楽しいかなって」

 これには、ののかが反論した。

「私たちはテレビに出る訳じゃないし、お笑いって簡単じゃないんだよ?! そんな軽々しく言わないで!!」

 ダンスや歌の練習もままならない中、コントまで持ち込まれては、それこそたまったものではない。

 更に、これに反駁したのは優海であった。

「先輩はやること選べるんですか? そんなに偉いんですか? まさか先輩だから言うこと聞けだなんて、そんな理不尽なこと考えてるんじゃないでしょうね?!」

 剣幕のひどい中、唯が割って入った。

「まぁまぁ喧嘩しても始まらないって…とりあえず、部長と先生の意見は聞いてみよ」

 澪と清正は黙っている。

「まずは、関口くんの意見を聞こうやないか」

 澪に視線が集まった。