ののかのデビューはたちまち話題となり、業界では「ライラック女学院アイドル部」といえばちょっとしたブランドとなっている。 それでも。 すぐ芸能界に行くわけではなく、それぞれ自由に進路を選んでゆく。 唯は何社かあったオファーをすべて断って、芸能界を選ばず服飾の専門学校へ進むことを選んだ。 「アイドルだから芸能界に行かなアカンという法律はあれへん」 清正の明快極まる進路指導によるものであった。