二十三番の高校がスタンバイし、ブルペンはアイドル部だけになった。

「ここでいつもの、行くよ!」

 唯を中心に、九人の円陣が組まれた。

「長谷川さんも、ほら!」

 長谷川マネージャーも加わる。

「みんなのために、てっぺん取るぞーっ!!」

「おぉーっ!!」

 黄色くも力強い声を出すと、

「二十四番、スタンバイです」

 スタッフから呼び出しがかかった。

 アイドル部は、舞台袖の所定の位置へ向かって、一斉に駆け出していった。