『先生、その番号を振っていない手紙だけは特別な』


『特別とは?』


『冬華には渡さないで。もし、冬華から会いに来ることがあったら、そのときに渡してほしいんだ』


『ということは、これは橘さん宛ですか。二通も?』


『まあ、な。本当に、特別な手紙になったから』


【⠀七通目:君の心 】