ヤブラン。漢字では藪蘭と書くその花は、どこかラベンダーにも似た形の花だった。ヤブランという名前は、藪に自生し、蘭に似た葉を持つことに由来するらしい。一日花で、花言葉は「忍耐」、「謙遜」、「隠された心」。薄暗い木々の下で凛々しく咲くことから、忍耐や謙遜との言葉がつけられ、葉の間に隠れるように咲くその紫色の花の姿に由来するという。八月十二日や九月二十日の誕生花。
クサノオウ。湿疹を治すということで瘡の王と名付けられた、茎や葉を切ると黄橙色の汁を出すことから草の黄と名付けられたなど、諸説あるらしい。一年草で、花言葉は「わたしを見つめて」。鮮やかな黄色の美しい花姿からつけられたのではないかという。七月二十六日の誕生花らしい。
他にいつの誕生花でもない花として、ジシバリやヘラオオバコ、身近な植物からは、パプリカやイグサ、サトイモ、ゴマを教えてもらった。
ジシバリは、漢字では地縛りと書くらしく、見た目はタンポポにも似ており、色も黄色だという。どこかしらで見たことがあるはずだと言われたときには、そのような花も見たことがないこともないように感じられたが、その花姿をはっきりと思い出す、思い浮かべることはできなかった。
名前の由来は、分岐した茎が地面を這って育つ様が、地面を縛っていくように見えることにあるという。別名にはイワニガという名前があるようで、それはニガナという植物の仲間で、岩の上に生えることに由来するという。
花言葉は「束縛」、「人知れぬ努力」。束縛の方は花名に由来し、人知れぬ努力は、少しでも土があれば岩の上にも自生し、美しく花を咲かせることに由来するのではないかという。
ヘラオオバコは、漢字では箆大葉子と書くという。葉が箆の形に似ているオオバコというのが由来。オオバコは、大きな葉の形からきているという。花言葉は「惑わせないで」、「素直な心」。長い花穂の周りに、花弁のように風に揺れるおしべの様から、惑わせないでとの花言葉がついたという。素直な心は、まっすぐに伸びた茎の先で、おしべが風に花粉を乗せる様に由来するのではないかとのことだった。
パプリカはナス科の一年草で、梅雨から初夏にかけて白い花を咲かせるという。その鮮やかな黄や赤、オレンジ色の実は、わたしの家ではカレーの彩りに添えられる。
花言葉は「君を忘れない」。これには諸説あるというが、アステカ神話に登場するチャンティコという火の女神の話が関係しているのではないかとも考えられているという。チャンティコは、火山やお竈などの火を司る火の女神であり、彼女はあるとき、食の掟――パプリカと焼き魚を食べること――を破ってしまったという。それに怒った食の神であるトナカテクトリは、罰としてチャンティコを犬の姿に変えてしまった、という話だ。
他、かの有名なコロンブスに関する話もあるという。コロンブスが旅先より持ち帰ったトウガラシの仲間であるピーマンを品種改良し、パプリカが生まれた、という話だ。
花言葉は他にも、「同情」や「憐み」もあるという。
クサノオウ。湿疹を治すということで瘡の王と名付けられた、茎や葉を切ると黄橙色の汁を出すことから草の黄と名付けられたなど、諸説あるらしい。一年草で、花言葉は「わたしを見つめて」。鮮やかな黄色の美しい花姿からつけられたのではないかという。七月二十六日の誕生花らしい。
他にいつの誕生花でもない花として、ジシバリやヘラオオバコ、身近な植物からは、パプリカやイグサ、サトイモ、ゴマを教えてもらった。
ジシバリは、漢字では地縛りと書くらしく、見た目はタンポポにも似ており、色も黄色だという。どこかしらで見たことがあるはずだと言われたときには、そのような花も見たことがないこともないように感じられたが、その花姿をはっきりと思い出す、思い浮かべることはできなかった。
名前の由来は、分岐した茎が地面を這って育つ様が、地面を縛っていくように見えることにあるという。別名にはイワニガという名前があるようで、それはニガナという植物の仲間で、岩の上に生えることに由来するという。
花言葉は「束縛」、「人知れぬ努力」。束縛の方は花名に由来し、人知れぬ努力は、少しでも土があれば岩の上にも自生し、美しく花を咲かせることに由来するのではないかという。
ヘラオオバコは、漢字では箆大葉子と書くという。葉が箆の形に似ているオオバコというのが由来。オオバコは、大きな葉の形からきているという。花言葉は「惑わせないで」、「素直な心」。長い花穂の周りに、花弁のように風に揺れるおしべの様から、惑わせないでとの花言葉がついたという。素直な心は、まっすぐに伸びた茎の先で、おしべが風に花粉を乗せる様に由来するのではないかとのことだった。
パプリカはナス科の一年草で、梅雨から初夏にかけて白い花を咲かせるという。その鮮やかな黄や赤、オレンジ色の実は、わたしの家ではカレーの彩りに添えられる。
花言葉は「君を忘れない」。これには諸説あるというが、アステカ神話に登場するチャンティコという火の女神の話が関係しているのではないかとも考えられているという。チャンティコは、火山やお竈などの火を司る火の女神であり、彼女はあるとき、食の掟――パプリカと焼き魚を食べること――を破ってしまったという。それに怒った食の神であるトナカテクトリは、罰としてチャンティコを犬の姿に変えてしまった、という話だ。
他、かの有名なコロンブスに関する話もあるという。コロンブスが旅先より持ち帰ったトウガラシの仲間であるピーマンを品種改良し、パプリカが生まれた、という話だ。
花言葉は他にも、「同情」や「憐み」もあるという。