「ヴェロンバ、聞いたか?俺達、魔術師が戦いの最前線に駆り出されるらしいぞ。」

「コーニエル。ええ、さっき私も聞いたわ。嫌だわー。ただ、この国に住んでるってだけで強制的に戦争に参加させられるんだから!!」

「俺は、逃げることにした。」

「え!?」

「俺がこの国に住んでいた理由は、税金も安いし、料理も他の国に比べて美味しいし、物価も安いし、自然も豊かで空気も美味しいし、領民が魔術師の俺にも差別しなかっただけだからな!!(`・ω・´)ドヤァ」

「どや顔で言ってるところ申し訳ないけど、そんなにもこの国を気に入る理由があるなら、逃げないんじゃないの?」

「ヴェロンバ、俺のことを知らないのか?俺は、攻撃魔法が苦手だ!!だから、みんなが出せるファイヤーボールも俺が出すとこうなる!!」

コーニエルの手の平からは、赤色の何かが現れたが直ぐに消えてしまった。

「今のは?」

「今のが俺の限界のファイヤーボールだ!!」

「(´・ω・`)」

「次は、サンダーボールだ!!」

コーニエルの手の平からは、なにも出なかった。

「なにも出てないのね。」

「そんなことはない!!握手してみろ!」

ヴェロンバがコーニエルの手に触れた瞬間、静電気がパチッときた。

「キャッ!?痛ーい!!」

「これが俺の限界のサンダーボールだ!」

「(´・ω・`)」









「コーニエル。なんか、ごめんね。色々、聞いて……。」

「いや、謝られるとこっちが悲しくなるから、やめてくれ……。」

「あっ!そうだ!!あなたは攻撃魔法は苦手だけど、他の魔法は得意なんじゃないの?えーと、例えば……………………………………」

「人を操る魔法。」

「そうそれ!!」

「だけど、人を操る魔法を使うには色々と準備が必要だ。広い面積をとる魔方陣も書かないといけないし、そこで長い呪文を一字一句間違えずに唱えなければいけない。詰まってもダメだ。詰まったら、最初から言い直しだ!」

「……呪文ってどんなんだっけ??」

「アイツノカーチャンデベソナノナンデナノカワカラナイソウイエバキョウノバンゴハンハカレーダッタナキノウハハンバーグダッタシジブンノコウブツバカリデウレシイナアッマダキョウハペットノポチニエサヲアゲテナカッタカライマカラアゲニイコウアッマダサンポモシテナカッタラキットサンポニモツレテイッテホシイトネダルダロウナキョウハアメデツレテイクノハイヤダケドシカタナイカツレテイコウサンポシテイエニカエッタラチョウドマイシュウカカサズミテイルアニメガハジマルコロダナジャアベツニロクガシナクテモダイジョウブダナ「ありがとう!!もういいわ!!呪文を唱える大変さが凄く分かったわ!ありがとう!!」ヴェロンバはコーニエルが唱えているところをさえぎった。

「大変さが分かったか?」

「ええ!!スッゴク分かったわ!!ありがとう!!」