「おー!!来た来た!!今度は、何を盗んできてもらおうかなぁー!!!」
「「……もうお前の言うこには従わない!!」」
「なんだと!!?俺の言うことが聞けないっていうのか!?」
「ああ!!そうだ!!!今日は、僕には強力な助っ人が来てくれてるからな!!!」
「なんだと!?」
そして、ハンプトン子爵令嬢が颯爽と現れた!
「お前は確か……ノアにリンゴを盗ませた時にノアを助けた女か?」
「「そうよ!あんた、ノアにあんなことさせて、影でコソコソ見てたのね!!なんて、最低なのかしら!!」」
「「なんだと!!!ゆ・る・さ・ん!!!!!」」
ハンプトン子爵令嬢めがけて、殴りかかってきた!
それをハンプトン子爵令嬢は、余裕の表情で見ている。
「「危ないよっ!!かわさなきゃっ!!!」」
ノアが叫ぶ!
「大丈夫よ!!私には、魔法が……って、あれ?なんで使えないの??えっ!?ウソでしょっ!?どうして魔法が使えないのっ!?」
「「危なーい!!!」」
すんでのところで、ノアがハンプトン子爵令嬢を突飛ばし殴られずに済んだが、代わりにノアが殴られてしまった。
「「きゃーー!!大丈夫!?ノア!?」」
「……僕は……大丈夫だから、早く逃げて……!!!」
「そんなノアを置いて行くなんてできないわ!!」
そんなやり取りをしているうちに、またハンプトン子爵令嬢めがけて、殴りかかってきた!
「「危なーい!!!」」
またノアがハンプトン子爵令嬢を庇って殴られた。

「「ごめんなさい!!私のせいで…ノアが殴られるなんて……。許せないんだからーーーーー!!!」」

ちゅどーーん!!!!



「「なんだ!?なんだ!?」」
騒ぎを聞きつけてやってきた人達は、子供が倒れているのを見てビックリした。
「「大丈夫か!?一体、何があったんだ!?」」