なんとか田中さんがハンプトン子爵令嬢を慰め、立ち直ることができた。
「慰めてくれて、ありがとう!!!タナカさん!!泣いて、なんだかスッキリしたわ!!」
「そうですか!それは良かったです!」
田中さんもハンプトン子爵令嬢の表情を見て、もう大丈夫そうだなと安心した。
「ところでフランクは、報酬の大金を手に入れてから私に別れを切り出したんでしょう?ってことは、私はコーニエルさんに操られているのにフランクから別れを切り出されたの?」
「それは違うな。人を操るにはかなりの魔力を使わないといけないから、ずっとハンプトン子爵令嬢を操り続けるのは無理だ。だから、俺は第一王子を殺す為にしかハンプトン子爵令嬢を操っていない。それ以外の時は、俺は操りを解除していた。必要な時にその都度ハンプトン子爵令嬢に操りの魔法を使っていただけだ。」
「そうだったのね。良かった……もし、あなたに操られている時にフランクにフラれてたんじゃ納得いかないからね……。
私の意識が正常な時にフラれてて、良かったわー!」
「えっ??どういうことだ??」
「だから、フラれるにしても魔術師なんかに操られていない、ちゃんとした時にフラれたいってことよ!!」
「……。」
「もし、あなたに操られている時にフラれてたんだとしたら、あなたタダじゃ済まなかったわよ!」
「( ; ゚Д゚)!!?」