二人は、イケメンの兄ちゃんが現れるのをずっと待っていた。

そして、ようやくイケメンの兄ちゃんが現れた!!

「あーー!!イケメンだ!!

あなたですね??以前、このお店でペイジさんと一緒にお食事されていたのは??」

「えっと…あなたたちは誰ですか??」

「そうでした!!

お先に名乗らずに、失礼いたしました!!

私たちは、ペイジさんと働いているところが一緒だった者です。」

「へー…そうですか…。それで、僕に何か用ですか??」

「えーとですね…私たち、ペイジさんを探しているんですよ。

ペイジさん、急に退職されまして、家に行っても既に引っ越されていまして、あなたは、ペイジさんがどこに引っ越されたか知りませんか??」

「ペイジなら、僕のアパートに一緒に住んでますけど?」

「そうなんですか!?」

「はい。ですが、ペイジがどこか遠くの方に住みたいと言っていて、もうすぐ別の所に引っ越そうと思っているんですよ。」

「そうでしたか!!私たち、ペイジさんにどうしても会いたいのですが、会わせていただくことはできませんか?」

「いいですよ。」

「ありがとうございます!!」









「こんにちは。ペイジさん。

私たちは、最近までペイジさんが働かれていたところで、働いている者です。」

「いきなり何ですか!?」

「国王陛下が毒殺されそうになった日の朝に、ペイジさんが廊下を掃除していてティム様が通るときに、ペイジさんがティム様のズボンのポケットに毒物が入った袋を入れたんでしょう?」

「いきなり、何を言うんですか?

それから、そんなことしたらティム様に気づかれるでしょう?」

「そうですね。そんなことしたら、ティム様だって気づきますよね。

だから、あなたは儀典員のグレゴリーと手を組んで、グレゴリーがティム様に声をかけたその隙に、あなたがティム様のポケットに毒物が入った袋を入れましたね!!」

「!!!……何をバカなことを言ってるんですか??証拠でもあるんですか??」

「ありますよ!!グレゴリーが自白しました!」

「!!!……な、何で……。」

ペイジは、ヨロヨロと床に崩れ落ちた。

そして、ペイジは観念して、徴税長官から大金を受け取る代わりに、グレゴリーと共犯してティム様のポケットに毒物が入った袋を入れたと白状した。









「カレン、グレゴリーが自白したと言うのは本当か?」

「いいえ。嘘ですよ。自白などしていません。」

「!?じゃあ、はったりなのか!?」

「そうです。はったりでもしないと、ペイジは白状しないと思ったので。」

「しかし、グレゴリーとペイジが手を組んでいたとよく分かったもんじゃ!!」

「グレゴリーは、徴税長官の息子なんですよ。だから、徴税長官が自分の息子にペイジと共犯して、ティム様のポケットに毒物が入った袋を入れるように命令したんじゃないかと思ったんです。」