ハンプトン子爵令嬢は、ペリゴール侯爵令嬢をアベラード卿とタナカさんに紹介しに行った。
「「レオルーノの侯爵令嬢!?」」
「バベット・ペリゴールよ。よろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。しかし、なんでまたこんなところに……。」
「それは……カクカクシカジカ……。」
「えー!?そんなことがあったんですか!!!それは、大変でしたね……。これから、どうするつもりなんですか?」
「とりあえず、私の家で匿うことしたわ。」
ハンプトン子爵令嬢が答えた。
「ごめんなさい……。迷惑をかけてしまって……。」
ペリゴール侯爵令嬢が申し訳なさそうに言う。
「全然いいわよ!気にしないで!きっと、私のお父様もお母様も娘が一人増えたみたいだって喜ぶはずよ!」
「ハンプトン子爵令嬢、このご恩は絶対忘れないわ!ありがとう!」
「もぉー、大袈裟よー!」
そう言いつつ、ハンプトン子爵令嬢は満更でもない顔をしていた。