「遅い……」
20時を過ぎても菊池は来なかった。
今日は来ないのか? 連絡交換ぐらいしとけば良かったぜ。
僕はやれやれと思い風呂に入った。
「あ~、気持ちーー」
温かいお湯に体を浸からせ、芯まで温もりが伝わる。
「あ~、幸せだなぁ」
ふとさっきの放課後のことを思い出す。
(……家に来るか? ……風呂まで入ったことある癖に。……彼女の両親が家に来たことある)
「はぁ、やっちまったか?」
恥ずかしさのあまり顔の半分を湯面に浸し、ブクブクする。
体が熱いな……。
そして風呂を出て体を拭きパジャマに着替える。
「あ、春美……」
母さんが何か言った風に聞こえたが、階段を上がっていたので気づかなかった。
ふぅと思い、僕は部屋のドアを開けると菊池が制服のまま開脚前屈していた。
「あ」
「あ」
バタンと急いでドアを閉めた。
いや、何でだよ!?? 何で彼女が僕の部屋で開脚してんだよ!? し、しかも白のパ、パン……。
とんとんと彼女がノックしてドアを開けると、ムッとしていた。
「何で来てるのにノックしないのよ!?」
何で自分の部屋をノックするんだよ!?
「来たんだ……」
「呼んだのは貴方じゃない?」
「まぁ、それはそうだが……」
「私、異性に誘われたの初めてなんだから……」
彼女は赤面してモジモジする。
おい、誤解を招く言い方とその動きを止めろ!
「20時過ぎたから来ないと思ったよ」
「最初はそのつもりだったわ。でも……」
『お帰り』
『ただいま……』
『どうしたんだ遥?』
『赤澤君に家へ来いと誘われたの』
『え? どうして!?』
『何でだったっけ? テンパってて忘れちゃった』
『分かった。お父さんに任せろ!!』
「……という事があったの」
忘れてたのかよ!! それに、
「その言いぶりだと……」
そしたら後ろからがっと肩を掴まれて、
「春美君、うちの娘をどういうつもりかね?」
「菊池のお父さん??」
「君にお父さんと言われる筋合いはなーい!!」
「はい~っっ」
「春美君。家に連れて来た訳を訊かせてもらおうか」
「実は……」
5分後。
「なんだ。宿題を見てあげようと」
「そうですよ。誤解です!」
「それは済まなかった。遥、宿題を見てもらいなさい」
「……そういうことだったの」
「そう言ったんだけど……」
彼女はふうと肩の力を抜き、
「私の想像を超えた何かをされるんじゃないかってっ気が気でなかったのに」
いや、何でだよ!?
菊池の親父さんは安心して下に降りていき、僕は宿題を彼女に教える。
「ここはこうで、ここはこう」
「うんうん……」
「ここはこうなる」
「なるほど……」
彼女は一応真面目に内容を聞いてくれた。
「分かったか?」
「貴方……」
「何?」
「教えるの上手いわね」
「……はぁ」
そしてなんとか明日の宿題を終わらせた。
「疲れた~」
「はい、お疲れさま」
「赤澤君」
「何?」
「貴方を少々誤解していたようね」
「はぁ」
「まだ異性に慣れてないから分かんないけど、貴方は良い人かもしれないわね」
「ど、どうも……」
「とりあえず宜しく。赤澤君」
僕は彼女の屈託のない笑顔についドキッとした。
明るく優しい裏表のない笑顔だった。
「さて私は帰るから」
彼女は立ち上がり、うーんと伸びをする。
僕はふと彼女の方を見た。この時見るべきではなかったのだが。
後ろのスカートが捲れ、パンツが見えていた。
(げっ!!)
僕は途方に暮れた。
……どう説明すれば誤解を生まずに出来る??
僕はうーんと考えていると、
「どうしたの? そんなに考えて?」
彼女は笑顔でこっちを見た。
いや、そっちを気づけよ!
僕ははぁとため息をつき、彼女に指を指して教えた。
「え?」
彼女は気づき、バッとスカートを押さえた。
「……変態」
彼女は顔を赤らめながら言う。
いや、何で~~!!
後日。
僕は登校しながら、昨日の事を思い出す。色々言い合いながらも、何とか彼女と連絡を交換したのだ。
僕は学校に行くと、ざわざわしていた。
「おい、はるみ」
「はるみじゃねー、春美だ!」
「噂になってんぞ!」
「何が??」
「とぼけるな! 菊池さんとの関係だよ!」
はっ、忘れていた。そんなことあったんだ。
「そ、それはだな。大した話じゃなくて……」
「聞いたぞ!! 彼女をたぶらかして、お前の部屋でエロエロ調教しているらしいじゃないか!」
えっ?
「一体、何の話……」
「俺が聞いたのは彼女をお前の部屋に呼び込んで、縄でエロエロ縛りをしていると!」
へっ?
「いやいや、僕が聞いたのは彼女を良からぬ所へ連れて行き、羞恥プレイを教えていると」
「いやいや、そんなことしてない!!」
「ちょっと変わっているけど、綺麗な子と色々出来て羨ま……憎たらしい!!」
いや、何でだーーーっ!!
20時を過ぎても菊池は来なかった。
今日は来ないのか? 連絡交換ぐらいしとけば良かったぜ。
僕はやれやれと思い風呂に入った。
「あ~、気持ちーー」
温かいお湯に体を浸からせ、芯まで温もりが伝わる。
「あ~、幸せだなぁ」
ふとさっきの放課後のことを思い出す。
(……家に来るか? ……風呂まで入ったことある癖に。……彼女の両親が家に来たことある)
「はぁ、やっちまったか?」
恥ずかしさのあまり顔の半分を湯面に浸し、ブクブクする。
体が熱いな……。
そして風呂を出て体を拭きパジャマに着替える。
「あ、春美……」
母さんが何か言った風に聞こえたが、階段を上がっていたので気づかなかった。
ふぅと思い、僕は部屋のドアを開けると菊池が制服のまま開脚前屈していた。
「あ」
「あ」
バタンと急いでドアを閉めた。
いや、何でだよ!?? 何で彼女が僕の部屋で開脚してんだよ!? し、しかも白のパ、パン……。
とんとんと彼女がノックしてドアを開けると、ムッとしていた。
「何で来てるのにノックしないのよ!?」
何で自分の部屋をノックするんだよ!?
「来たんだ……」
「呼んだのは貴方じゃない?」
「まぁ、それはそうだが……」
「私、異性に誘われたの初めてなんだから……」
彼女は赤面してモジモジする。
おい、誤解を招く言い方とその動きを止めろ!
「20時過ぎたから来ないと思ったよ」
「最初はそのつもりだったわ。でも……」
『お帰り』
『ただいま……』
『どうしたんだ遥?』
『赤澤君に家へ来いと誘われたの』
『え? どうして!?』
『何でだったっけ? テンパってて忘れちゃった』
『分かった。お父さんに任せろ!!』
「……という事があったの」
忘れてたのかよ!! それに、
「その言いぶりだと……」
そしたら後ろからがっと肩を掴まれて、
「春美君、うちの娘をどういうつもりかね?」
「菊池のお父さん??」
「君にお父さんと言われる筋合いはなーい!!」
「はい~っっ」
「春美君。家に連れて来た訳を訊かせてもらおうか」
「実は……」
5分後。
「なんだ。宿題を見てあげようと」
「そうですよ。誤解です!」
「それは済まなかった。遥、宿題を見てもらいなさい」
「……そういうことだったの」
「そう言ったんだけど……」
彼女はふうと肩の力を抜き、
「私の想像を超えた何かをされるんじゃないかってっ気が気でなかったのに」
いや、何でだよ!?
菊池の親父さんは安心して下に降りていき、僕は宿題を彼女に教える。
「ここはこうで、ここはこう」
「うんうん……」
「ここはこうなる」
「なるほど……」
彼女は一応真面目に内容を聞いてくれた。
「分かったか?」
「貴方……」
「何?」
「教えるの上手いわね」
「……はぁ」
そしてなんとか明日の宿題を終わらせた。
「疲れた~」
「はい、お疲れさま」
「赤澤君」
「何?」
「貴方を少々誤解していたようね」
「はぁ」
「まだ異性に慣れてないから分かんないけど、貴方は良い人かもしれないわね」
「ど、どうも……」
「とりあえず宜しく。赤澤君」
僕は彼女の屈託のない笑顔についドキッとした。
明るく優しい裏表のない笑顔だった。
「さて私は帰るから」
彼女は立ち上がり、うーんと伸びをする。
僕はふと彼女の方を見た。この時見るべきではなかったのだが。
後ろのスカートが捲れ、パンツが見えていた。
(げっ!!)
僕は途方に暮れた。
……どう説明すれば誤解を生まずに出来る??
僕はうーんと考えていると、
「どうしたの? そんなに考えて?」
彼女は笑顔でこっちを見た。
いや、そっちを気づけよ!
僕ははぁとため息をつき、彼女に指を指して教えた。
「え?」
彼女は気づき、バッとスカートを押さえた。
「……変態」
彼女は顔を赤らめながら言う。
いや、何で~~!!
後日。
僕は登校しながら、昨日の事を思い出す。色々言い合いながらも、何とか彼女と連絡を交換したのだ。
僕は学校に行くと、ざわざわしていた。
「おい、はるみ」
「はるみじゃねー、春美だ!」
「噂になってんぞ!」
「何が??」
「とぼけるな! 菊池さんとの関係だよ!」
はっ、忘れていた。そんなことあったんだ。
「そ、それはだな。大した話じゃなくて……」
「聞いたぞ!! 彼女をたぶらかして、お前の部屋でエロエロ調教しているらしいじゃないか!」
えっ?
「一体、何の話……」
「俺が聞いたのは彼女をお前の部屋に呼び込んで、縄でエロエロ縛りをしていると!」
へっ?
「いやいや、僕が聞いたのは彼女を良からぬ所へ連れて行き、羞恥プレイを教えていると」
「いやいや、そんなことしてない!!」
「ちょっと変わっているけど、綺麗な子と色々出来て羨ま……憎たらしい!!」
いや、何でだーーーっ!!