不運な事故から悲しい年月を過ごして、すっかり自分の殻に閉じこもってしまい「もう誰も愛さない。結婚なんかしない」と思い込み、自分に嘘をついていた嘘つき社長の悠大。

 そんな悠大がてきとうにと思って選んだ結婚相手の嶺亜は、天使の血縁で悠大の気持ちに寄り添って見守っていた。

 成仏できないまま、ずっと不幽霊のまま傍にいた妻のサキは悠大の閉じこもった殻を破らせて、本当に愛する人が誰なのかを気づかせてやっと次のステージに行けた。

 前世で悔しい思いをして、無念を晴らしたくて時空を超えてやって来た息子の一樹は、和也の体を借りて悠大に近づいた。
 ひき逃げ犯への仕返しが、いつのまにか嶺亜に恋をして、仕返しではなく全てを終わらせる事へ向いて行った。

 
 それぞれの想いを抱き始まった1つの物語。

 それは時空を超えて、遥か未来にまだ続いていた物語。


 1つの魂は永遠に続き、きっと、物語は終わらないのだろう。

 求め続ける限りどこまでも…どこまでも…ずっと続いて行く素敵な物語である。



 嘘つき社長と天使の恋物語。

 END