っている服はそれほどオシャレな服はなく、どれもちょっと子供っぽい感じのデザインが多い嶺亜。
ワンピースも、フリフリした感じで、スカートやブラウスも可愛い系が多くて。
大人の悠大と並んでいると、ちょっと恥ずかしいと思われるのではないかと、いつも思っている。
新しい服を買おうとは思っているが、芹那の件でお金は沢山使ってしまった事から、あまりわがままは言えないと思い控えている。
数時間迷っていた嶺亜。
わりとシックな明るい青系の膝丈ワンピースを選んだ。
シックと言っても、袖は長そででふんわりしていて、丸襟に白いレースがついていて、腰には後ろ側にリボンがついている。
スカートはフンワリとしていて膝丈くらい。
やはりデザインは子供っぽい感じである。
メイクはそれほどせず、可愛いピンク系のリップをぬって。
ボブヘヤーまで伸びてきた髪は、黒いかカチューシャでとめた。
靴は黒いパンプスを履いて。
ちょっと夜は寒くなったので、コートを羽織って行く事にした。
待ち合わせの18時。
駅前の時計台付近で悠大を待っている嶺亜。
駅前はクリスマスに合わせてイルミネーションが綺麗。
時計台付近は待ち合わせの人が多く、カップルが多い。
そんな中で悠大を待っている嶺亜。
「姉ちゃん一人? 」
ちょっとチャラそうな男が1人、嶺亜に声をかけてきた。
戸惑った嶺亜だが。
「ごめん、お待たせ」
悠大が来てくれた。
「ゲッ、男付きだったのかよ、つまんねぇの」
男はブツブツ言いながら去って行った。