悠大のしなやかな指先が、嶺亜の体に降りて来る。

 指先で体をなぞられると、また、嶺亜の体が大きく反応した。


 首筋から…鎖骨へ…悠大の唇が降りて来る…。

「…」
 
 嶺亜の可愛いサクランボの部分に悠大の唇が触れると、吐息が漏れる。


 
 悠大の唇が…指先が…

 嶺亜の体を犯してゆく…


「嶺亜さん… …嶺亜…愛しているよ…」


 耳元で悠大が囁いてくれる。

 感じている嶺亜は言葉にならなくて、ギュッと悠大にしがみ付いた。



 悠大の指が嶺亜の入り口を探す…。


 清らかな川の流れが、溢れんばかりになっているのを確認すると、悠大は入り口に触れた。


「…」


 また違う吐息が嶺亜から漏れてきた。


 まだ入り口がちょっと強張っているのを感じた悠大は、軽く広げて見た。


「…」

 言葉にならない吐息を漏らす嶺亜。


「嶺亜、ちょと力抜いて。大丈夫だから」

 悠大に言われると、ちょっとだけ力が抜けた嶺亜。


 入り口も柔らかくなり広がったのを確認した悠大は、そのままゆっくりと入り口に入ってゆく…。


「っ…」

 悠大が入って来ると、嶺亜は初めての痛みを感じてギュッと悠大の背中にしがみ付いて爪を立てていた。


「そのまま、ちゃんと掴まっているんだ。…大丈夫だから…」


 グイッと奥まで入って来た悠大を感じると。

 痛みは消え、嶺亜は頭が真っ白になった。


 ただ感じるのは力強い悠大だけだった。


「っ…」

 
 体の奥を通り越えて、頭のてっぺんまで伝わってくるエネルギーに言葉にはならない感動を感じた嶺亜。

 心も体も満足している…。


 
 気持ちいい…なんて心地よくて気持ちいいのだろう…。

 
 真っ白になりそうな頭の中で、嶺亜はそう思っていた。



 悠大と繋がると。

 なんとなく、悠大の気持ちが伝わってくる。

 長い時間ずっと1人で抱え込んでいた悠大の想いが、やっと解放された気持ちが嶺亜にも伝わってきた。


 そして悠大にも、嶺亜がずっと芹那の仕打ちに耐えてきた気持ちが伝わってきた。