初めて繋がった女性の中は、とても柔らかくて包まれているよう…

 動くたびにフワフワしてまるで宇宙を飛んでいるような感覚になる。

 伝わるエネルギーは最高に良くて、感じている空を見ると幸せを感じた良二。

 初めて空を見た時から反応していたのは、本当だったんだと良二は改めて思った。






 しばらくして。

「先生? …大丈夫ですか? 」

 空の声でハッと目を開けた良二。


 絶頂を感じて少し意識が飛んでいたようだ。


 シャツとズボンは履いていた良二。


 空は身支度を整え、そっと良二を見た。


「先生。ちゃんと女の人に反応してましたね」

 ニコッと笑いかけてくる空が可愛くて、良二は胸がキュンとなった。


「他の人が言っている事、全然気にしないで。もっと自信もって下さい。きっと、先生は心から愛した人じゃないと、反応しないだけですから。病気じゃないですよ」

「あ、有難う…。反応した人は、君が初めてだよ」

「そうなんですか? そんな事言われたら、嬉しくなります」

「俺も感動している。…初めて診察で見た時から、俺のが反応していたんだ。びっくりしたけど」

「そうだったんですね。でも、もう役に起たないなんて思いこんじゃダメですよ。これからは、沢山恋をして、いーっぱい素敵なエッチして下さいね」


 それだけ言うと、空は休憩室から出て行った。


 ふとソファーを見ると、空が髪につけていたと思われるピンク色のシュシュが落ちていた。

「忘れ物だ…」




 白衣を着ながら、良二は休憩室の外に出てみたが空の姿はもうなかった。

 また会った時に返せばいいのかな?
 
 良二はそう思って、ポケットにシュシュをしまった。