光友市。
そこそこ都会でにぎわっているが、それほど人は多くなくゆったり過ごせる。
光友総合病院。
光友市で一番大きな総合病院。
大勢の患者で賑わっていて、毎日受付は込み合っている。
外来内科。
ここにイケメンで爽やかなドクター藤良二(ふじりょうじ)と言うドクターがいる。
身長180センチ以上のスラッとしたタイプで、新米の頃から女性にモテモテで交際申し込みが絶えないくらいである。
現在32歳の良二だが未だに独身。
それには人の言えない理由があった。
噂にはなっているが・・・良二は世間で言うEDだと噂がある。
どんなに女性がご奉仕して迫っても、良二の肝心な部分がまるっきり反応しないと言われている。
良二自身もどうしていいのか困っていた。
今日も白衣を着ていつものように診察をしている良二。
優しい笑顔で患者に対応している良二。
「砂原空さん、どうぞ」
呼ばれて入って来たのは背の高い女性。
可愛い系統の顔をしていて目がぱっちりしている。
フリルの付いた白いブラウスに紺色のパンツ姿はキャリアウーマンに見える。
年齢は30歳。
マスクをしてちょっと虚ろな目をしている空。
「今日はどうしました? 」
「はい、ずっと熱が下がらないらないので・・・」
「ちょっと診て見ますね」
空のマスクを外した空。
それを見た瞬間。
「え・・・」
良二は驚いた目をした。
ん? と空は良二を見た。