『勉強わかんない〜〜っ!』

『どれ?』

『これはこの公式に当てはめるだけな』

『なんで〜毎日学校に行ってるのに〜!!』

『いつもぼーっとしてたんだろ』

『あはは〜バレた?』



一緒にいるうちだんだんわかってきて。

私は何をがんばろうとしてたのかなって。

きみがほしかったのは"日常"だったんだ。

何も気にすることなんてなくて、いつも通り接して、"病気だから"って態度を変える必要なんてなかった。



きみが恐れていたのは、病気だからって態度を変えられること、そしてみんなが離れていくこと。

言葉だけで伝わらないことだってある、そしたら態度で示そうと。

あの頃と何もかわらない私たちでいよう。

少し違うところ、それは。



笑わせてもらうだけじゃなくて、今度は私がきみをたくさんたくさん笑わせよう。