バカな私はなんて言葉を返すのが正解なのか、どうしたら傷つけずに済むのか、どうしたら自分の想いを伝えられるのか、わからなくて。

悔しくて、苦しくて、私の目からも雫が落ちていく。

私が笑顔にするって決めたのに……いつも泣かせてばかりで。

そうしたら、私はやっぱりこないほうがいいのかなって思ってしまった。


"もごもごしてても伝わんねぇぞ、言って後悔するのと言わないで後悔するのどっち嫌?俺は言わないで後悔すんのは嫌だな"


君の声が脳裏をよぎる。いつも私を励ましてくれた声が聞こえる。

思い(想い)出が一気に蘇ってきて私の目元は熱くなって、

ぎゅうっと目をつむれば大量の水が閉じた目の間から零れていく。



『泣くくらい苦しいなら来なくていいって言ってんだろ、どうせ元気な咲雪に俺の気持ちなんてわかんないよ』