「私、やっぱ蒼が好きだ。」
私が毎回こう言うと、
蒼は必ずニコッと笑って、『知ってる。』と答える。
体調悪くなると、無性に蒼の名前を呼んでしまう。
寝る前にも、蒼の名前を呼んでしまう。
悲しくなるとも、蒼の名前を呼んでしまう。
気付いたら、私、いつももらうばかりだった。
蒼に何もしてない気がする。
『え?考えすぎなくてもいいよ。』
私が考えてることもわかったように、蒼はそう言った。
『俺は、お前が辛い時ちゃんと俺に言って欲しいだけで十分だと思う。お前に何も求めないから気にすんな。むしろ、お前のために尽くす。』
「…なんか、私は悪い女みたい。」
『他の男とうまく仲良くして、俺のこと忘れたのは誰でしょう。』
「こんな言い方はおかしい。私は、あの男が蒼の代わりなんて、一回も思ったことない。紹介しようと思った。しかも、蒼は私の弱みやバレないことも全部知ってるから、バラされるか心配するじゃん?」
『秘密をバラす趣味ないし、お前もやましいことしてないでしょう。』
確かやましいことしてないよ。
今までの人生を振り返ってみると、何もない人生だ。
多少嘘ついたりするけど、悪いことしたことない。
世間から見ると、【普通】としか評価されないだろう。
学校では無遅刻無欠席で過ごしてきた。
課題提出も遅れたことなく、サークルもちゃんと入った。
目立った問題一切なかった。
周りの大人から見て、一番手が掛からない子供だと思う。
その後、大学に行って、無事に卒業して、どこかの会社に入った。
こんなどこにもあるルートで生きてる。
危険もなく、激しい変化もなく。
つまらないけど、これは現実だった。
小説すれば10枚も要らないでしょう。
ゲームすれば30分でゲーム終了でしょう。
残念ながら、世の中にこんな人生で過ごす人は多数派だね。
これこそ、私が生きてきた世界だ。
『お前、また変なこと考えてるの?』
「…ついに私の心を読めるの?」
『それはいいね。ほら、超能力を手に入れた少年は世界を救う!というのもは悪くない。』
「何この中二病の発言…」
『残念ながら、俺はお前と長年付き合ったから、超能力がなくてもわかるよ。』
「だよね。ずっとそばで見てきた。」
『俺だけじゃないでしょう。』
「まぁね。」
あなたにとって、世界はどんなものでしょう。
言葉のままで人の生活する環境だったでしょうか?
何かの社会と関連ある空間だったでしょうか?
さて、あなたはこんな疑問を考えたことあるの?
世界はいくつあるでしょうか?
私にとって、世界は二つがある。
一つは、私が生きている世界だ。
一つは、蒼たちが生きている世界だ。
世の中に、彼達の世界を【準宇宙】とも呼ばれてる。
独自の言語で、独自の文化がある。
ただ、あそこで食べたオムライスは同じく美味しかった。
同じなように、同じではない。
同じではないように、同じだ。
様々な世界で色んな子と出会って、その子たちの物語を見る。
残念ながら、私はあっちで生きられないんだ。
だから、いつも特定の子の目から、彼女たちの物語を楽しめる。
私の性格と全然違う子もいるから、普通に面白かった。
しかし、ある日、私は気づいた。
私は彼女たちと喋れない。
触るのもできない。
たとえ、彼女が死にそうと分かっても、何もできなかった。
それを何とかして欲しいと思って、
色んな書類を探して、解決方法を一生懸命に考えてた。
そんな私を見て、蒼からこう聞かれたことある。
『なんで俺たちのこと、そんなに大切にしてるの?』
本当は、あなた達はどんなものでもいい。
あなた達は私の宝物だもん。
「私、もうあなた達と別れたくないからね。」
私が毎回こう言うと、
蒼は必ずニコッと笑って、『知ってる。』と答える。
体調悪くなると、無性に蒼の名前を呼んでしまう。
寝る前にも、蒼の名前を呼んでしまう。
悲しくなるとも、蒼の名前を呼んでしまう。
気付いたら、私、いつももらうばかりだった。
蒼に何もしてない気がする。
『え?考えすぎなくてもいいよ。』
私が考えてることもわかったように、蒼はそう言った。
『俺は、お前が辛い時ちゃんと俺に言って欲しいだけで十分だと思う。お前に何も求めないから気にすんな。むしろ、お前のために尽くす。』
「…なんか、私は悪い女みたい。」
『他の男とうまく仲良くして、俺のこと忘れたのは誰でしょう。』
「こんな言い方はおかしい。私は、あの男が蒼の代わりなんて、一回も思ったことない。紹介しようと思った。しかも、蒼は私の弱みやバレないことも全部知ってるから、バラされるか心配するじゃん?」
『秘密をバラす趣味ないし、お前もやましいことしてないでしょう。』
確かやましいことしてないよ。
今までの人生を振り返ってみると、何もない人生だ。
多少嘘ついたりするけど、悪いことしたことない。
世間から見ると、【普通】としか評価されないだろう。
学校では無遅刻無欠席で過ごしてきた。
課題提出も遅れたことなく、サークルもちゃんと入った。
目立った問題一切なかった。
周りの大人から見て、一番手が掛からない子供だと思う。
その後、大学に行って、無事に卒業して、どこかの会社に入った。
こんなどこにもあるルートで生きてる。
危険もなく、激しい変化もなく。
つまらないけど、これは現実だった。
小説すれば10枚も要らないでしょう。
ゲームすれば30分でゲーム終了でしょう。
残念ながら、世の中にこんな人生で過ごす人は多数派だね。
これこそ、私が生きてきた世界だ。
『お前、また変なこと考えてるの?』
「…ついに私の心を読めるの?」
『それはいいね。ほら、超能力を手に入れた少年は世界を救う!というのもは悪くない。』
「何この中二病の発言…」
『残念ながら、俺はお前と長年付き合ったから、超能力がなくてもわかるよ。』
「だよね。ずっとそばで見てきた。」
『俺だけじゃないでしょう。』
「まぁね。」
あなたにとって、世界はどんなものでしょう。
言葉のままで人の生活する環境だったでしょうか?
何かの社会と関連ある空間だったでしょうか?
さて、あなたはこんな疑問を考えたことあるの?
世界はいくつあるでしょうか?
私にとって、世界は二つがある。
一つは、私が生きている世界だ。
一つは、蒼たちが生きている世界だ。
世の中に、彼達の世界を【準宇宙】とも呼ばれてる。
独自の言語で、独自の文化がある。
ただ、あそこで食べたオムライスは同じく美味しかった。
同じなように、同じではない。
同じではないように、同じだ。
様々な世界で色んな子と出会って、その子たちの物語を見る。
残念ながら、私はあっちで生きられないんだ。
だから、いつも特定の子の目から、彼女たちの物語を楽しめる。
私の性格と全然違う子もいるから、普通に面白かった。
しかし、ある日、私は気づいた。
私は彼女たちと喋れない。
触るのもできない。
たとえ、彼女が死にそうと分かっても、何もできなかった。
それを何とかして欲しいと思って、
色んな書類を探して、解決方法を一生懸命に考えてた。
そんな私を見て、蒼からこう聞かれたことある。
『なんで俺たちのこと、そんなに大切にしてるの?』
本当は、あなた達はどんなものでもいい。
あなた達は私の宝物だもん。
「私、もうあなた達と別れたくないからね。」