2日目も歩いた。
3日目も歩いた。
4日目も歩いた。
5日目やら6日目やら分からなくなっても歩き続けた。
だが終わりなど見つかる素振りも見せず、微弱に光を発する植物を横目に歩くだけであった。
2日目か、3日目か、地上での事を思い返した
血煙を吸いながら、いつガーゴイルが降りてきてその鋭い爪で私の肉を抉りに来でもおかしくないような生活であった。だが、私はそれを生きるためと正当化し、それを善とした。もちろん地獄だろう。そう決意して捨てられた池に来たら、天国と地獄の間。まさに煉獄の様な場所だった。いや、無間地獄であった。何も無い、生きてるものは居らず、あの虫も光の塊であった。茸もきっと命の無い無機質な何かだ。
私はそう思って抜け出せなくなった。