そして、俊は父親の元へ行き4月を迎えた
久しぶりに栞ちゃんと会う
「久しぶり~」
「栞ちゃんも元気だった?」
「うん、短大の方はどう?」
「同じ高校からの子がいたからその子達と一緒にいるよ、医療事務がとれるから女子が多いよ」
「うちの専門学校は歯科衛生士だからほぼ女子よ」
「栞ちゃんが歯科衛生士なんて合うのか合わないのか(笑)」
「うん、就職難だしね、それにお父さんが実は歯科医なんだよね、開業はしてないんだけど」
「へぇー、そうなんだー、家を建てる時に開業しなかったの?」
「お母さんが嫌がったの、やっぱりリスク高いし、自分も今の仕事が好きだから辞めたくないみたいでね、家と仕事は別がいいって
前のお父さんは自営業だったから嫌がったみたい」
「しっかりしてる、栞ちゃんはお母さんに似たんだね」
「顔はお父さんみたいだけどね、あっそうそう、これ見て」
パンフレットを見せる
「合同体育祭?」
「うん、うちの専門学校って色々な専門学校を手広くしてるから各コースの学生が一同に集まって……春にあるらしい」
「俊くんの学校も系列が一緒だからこの日はこっちに来るよ、聞いてない?」
「うん聞いてない、4月終わりの平日かー、会えないから言わないのかなー」
「琴菜ちゃんは授業だもんね、連絡は来てるの?」
「バイトを始めたからあまり来ない」
「俊くんのことだから毎日かかさず来てるのかと思ってた、淳基くんでも毎日一言はくるのに」
琴菜は黙ってしまった



