好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう



ノックがある

「はい、俊くん、飲み物を置いとくわね」

「あっすいません」

「琴菜がすねてるんでしょ」

「いえ、俺が悪いので」

「どうして?」

「昨日、いや朝早くに従姉にキスされて口紅がつけられてて、俺また寝ちゃって……

琴菜が起こしに来てくれたのに口紅がついてたから怒っちゃって、俺が逃げられなかったから悪いんです」


「まあ、それはそれは……でも昔、琴菜も従兄のお兄ちゃんにキスしてたわよ」

「えっ?」

琴菜は布団から顔を出す

「何それ、覚えてないよ?」

「親戚で集まった時に、一年生だったかしら、おばあちゃんの家でよく遊んで貰ってた葵くんにしてたわよ唇に」

「葵くんは覚えてる、二つ違いでおばあちゃんの家ではよく遊んだ」

「葵くんもびっくりしてたわよー、ファーストキスだったでしょうね(笑)」

「キスした記憶はないよ」

「一年生だもの、琴菜は俊くんがファーストキスだもんね

あなた達は保育園でも家でも俊くんがキスしてたから琴菜も葵くんに遊んでもらってありがとうってキスしたのよ

習慣て怖いわ~ってお父さんと話したもん

まあ、いつまでもケンカしてないで早く仲直りしなさいよ、琴菜もヤキモチも程々にしないと俊くんに嫌われるわよ」


「嫌われる?」

「そりゃそうよ、これから社会人になって色んな人と出会うのにその度にヤキモチ妬かれたら男は逃げるよ」

「そうなの?」

俊のほうを見てうるうるする

「それは、わからないけど……」

「お母さん、今からお父さんを会社に迎えに行かないといけないからちょっと出てくるね、ケンカは次の日に持ち越さない」

母親は部屋から出ていった