淳基は真っ赤になる
「そんなことはしないよ~、あいつら朝までするらしいから」
「キャプテンは元気だな(笑)」
「サッカー部の奴は最初に集まった時に俊がもう自分の彼女って宣言してたから、手を出すなよって」
「琴菜ちゃん愛されてるな、うらやましいな」
「えっ、うらやましいの?俊みたいに見境なくスルのが?
栞マネはウザイって思うんじゃないかな」
「それは……あるかも、まあ友達の好奇心で見るのと自分とでは違うよね
愛されてるのがうらやましいってだけ、態度は別ね(笑)人のキスを見たの初めてだった……」
「コンビニに寄っていい?」
「うん」
淳基は肉まんを買って出てきて半分に割る
「はい、あったまるよ」
「ありがとう、琴菜ちゃんとね、寝顔が可愛いよねって言ってたの」
「えー」
「男子に可愛いって嫌だよね」
淳基は肉まんを口にいれた
ゴクン
「今度、文化祭で女装をしないといけないんだよね」
頭をくしゃっとする
「似合うと思うよ」
「やっぱり嫌だよ」
「見に行くね、うちらのクラスはフリーマーケットの場所提供だから暇みたいだし」
「えー、来るの?」
二人は話ながら帰っていく
俊と琴菜は、鍵もかけるのも忘れて朝まで抱き合っていた