「でも、俺らも8人だから一年生とは仲良くしなきゃ」
「それで仲がいいんだ」
「威張る奴は淳基がこんこんと部の今の在り方を説明して納得をさす(笑)」
「そう、頭のいい奴の説得は聞くな」
「俺ばかり押し付けてさ、俺、一年生に嫌われてないかな?」
「一年生もわかってるだろ、このキャプテンにこの副キャプテンが必要ってことは」
「俺の……モグモグ……キャプテンの役目っていったい何だ?」
フライドポテトを食べながら俊は部員に聞く
「………?何だろうな」
「おい!」
「琴菜マネがいてくれることかな、友達に女子マネをうらやましがられる」
「それ、俺も他の学校の奴が言ってた、可愛いマネージャーいていいなって」
「琴菜は彼氏がいるって友達とかにちゃんと言っとけよな!俺のもんだし」
ブスッとすねる俊
まあまあ、と琴菜がなだめる
「料理は琴菜ちゃんが作るの?」
「俊のお母さんが少し作ってくれてて、後は俊と二人で作るよ」
「えっ、キャプテンて料理するんだ、琴菜ちゃんに頼ってばっかだと思ってた」
「母さんが夜勤があるから自分でもするよ、琴菜にばっかりは悪いし」
「栞マネ、本当はな、琴菜マネに包丁でケガしてほしくないから覚えたらしい」
部員にバラされた
みんなそんなことまで知ってるんだ