日曜日、大会が終わりサッカー部の二年生は俊の家に集まった

俊が挨拶をする

「それじゃあ大会お疲れ様、次はもう一勝目指すぞ、そして今日は栞マネの歓迎会も兼ねてる、栞マネこれからよろしくな、乾杯~」

「乾杯~」

全員がグラスを上げる

「ありがとー、あたしも頑張ってチームの役に立ちます!」

「充分役に立ってるよ」

「そうそう、怪我の手当てとか上手いし」

「それは、私が下手なんだよね?新田(にった)くん?」

「嫌~下手ではないよ、栞マネよりちょっとおちるだけ(笑)」

「わかった、下手ということで……」

琴菜はプンとすねる


「俊〜、フォロー頼む」

「わかった、後で機嫌を直しとく、琴菜、覚悟しろよ」

「べーだ、俊は私の言うことを聞くから通用しませんよーだ」

全員が笑う



こういうところ、琴菜ちゃんは可愛いいよねー

「ねえ、打ち上げって自分らの代になって間もないのによくしてるの?」

「俺らは入部して最初の総体の地区予選の終わりからしてる」

他の部員も次々と話し始める

「最初は応援だけだけど何か盛り上がりもしたけどまだ話し足りなくて、俊が俺んち来て話そうぜって、お菓子とジュースをスーパーで買い込み集まったんだよな」

「いつも俊がやろうぜって声をかけてくれるからな」

「まあ8人、あっ、マネ入れて10人なんて中々入れてくれる家はないしな」

「そうそう」

「俺は単に一度家に帰るとさ、出るのが面倒くさくなるだけだよ、母さんも夜勤の日で片付けてくれるならオッケーって」