週末の金曜日

「栞ちゃん、日曜日の試合の備品を買いに行かない?」

「いいよ」

二人は門へ行く

「俊も行くかなー、帰るっていいそうだけど(笑)」


門に他校の制服の女の子が立っていた

「御崎さん」

栞は声のする方向を向いた

「誰?」

琴菜が小声で聞く

「例のセフレ」

琴菜は頷く

「啓介が別れたいって言うのよ、あなた何か言った?」

「別れる?

啓介は私と付き合ってたでしょ?

勝手に人の携帯を使ってメッセージを送るとかするから嫌われたんじゃないの?」

「なんでそれを……啓介は暫く連絡をしてないって言ってたのに」

「いや、会話が成り立たないでしょ、別れようってメッセージが入ってきて、あたしもそのままにしないわよ

ちゃんと啓介に会って振ったわよ、後は二人で話せば?

浮気も認めたし、日曜日に別れてやったわよ

自分があたしらを別れさせといてよく言うわよ」

「栞ちゃん、あまり怒らせないほうが……」


淳基がやってくる

「こんなとこでケンカをしないの」

淳基は後ろから栞をハグする

栞は後ろを向く

「だって、あの子が……んっ」

淳基は栞にキスをして口を塞ぐ



「ちょっと」

「しっ、男も少し離れたとこにいる」

「えっ」


「ごめんね、昨日から付き合いだしたんだ、もう前の学校の人は関係ないから帰ってくれる?」

女は去って行った