店に入る
「彼に会えたの?」
「うん、向こうの部活の時間がちょっとうちと合わなかったから休む形になってごめんね
学校の門の前で隠れて待ってたら女の子と出て来てね、後をつけたの」
二人でピザを食べながら栞は話す
「家まで送って行って、帰り際にキスをしてバイバイしてた」
「それは浮気?」
「あたしが一応彼女だからそうなるね、現場を見たから確信はしたね
転校する前から同じ部活の女の子に言い寄られてるのは友達から聞いて知ってたの」
「それなら転校する時にでも別れてたら……」
「……考えないこともなかったけどねー、で彼女と離れたから電話をして会ったの
届いたメッセージを見せたら送ってないって
女が彼の携帯を使って送ってたの
謝ってた……付き合ってないって否定はしたけどキスを見たよって言ったら浮気とセフレは認めた
だからもう別れるって言って来たよ」
「納得してくれたの?」
「別れたくないとは言ってた、彼は自分で言うのもなんだけど(笑)私と付き合ってる事を友達に自慢をしてたのね
本当に好きなのは私だと思うけど彼女の強引さにも弱くて流されちゃったかなー
やっぱり転校が彼を寂しくさせたかな」
「自業自得じゃないか」