部活が終わり再び更衣室

琴菜は思わず大あくび、昨日の寝不足がたたっているようだ

「彼からメッセージが入ってる、着信も」

「何て?」

「‘どうしてってどういうこと?’だって、こっちが聞きたいよ」

「それって削除してんじゃない?別れようのところ」

「女か~携帯を触ったんだな」

「でも、ロックとかかけてるんじゃないの?」

「あいつ、ロックかけても目の前で開けるからバレバレなんだよね、忘れ物も多いし」

「栞ちゃんが世話をしてあげてたタイプ?」

「そう……これは完璧セフレだね」

「セフレってそんなことをする彼なの?」

「一人心当たりがいる……彼はバスケ部で女もバスケ部、積極的なんだよね、あたしが転校したのをいいことに彼に漬け込んだな」

「ショック?」


栞は少し返事に間があった

「琴菜ちゃんならポロポロと泣くんだろうね

あたしははっきりさせないと嫌だから感情は後かな」

「強い、栞ちゃん」

「明日の部活休むかも、ごめんね」

「わかった」



俊が門で待っていた

「ごめん、遅くなって、淳基くんは?」

「用があるから帰ったよ」

「じゃあね、栞ちゃん」



そして次の日……栞は部活を休んだ