部活終了
「キャプテン、帰りに少しだけいいかな?」
「サッカーの事?」
「うん、先生のところに行ってきたんだ」
「わかった」
俊は部室で琴菜に連絡を入れる
‘琴菜、先に帰ってて’
‘はーい’
「琴菜ちゃん、お先に」
「あっ、お疲れ様」
琴菜は一人で門を出ると前に俊と栞が並んで帰っているのを見た
なん……で?……
琴菜は涙が溢れてきた
淳基が最後にやって来た
「琴菜マネどうしたの?」
「……なんでもない、さよなら」
いつもと反対の方向へ走っていった
「えっ、ちょっと」
琴菜と反対の方向を見ると俊と栞が歩いていた
「あの、バカ!」
淳基は琴菜を追いかける
大きな公園に琴菜は走っていくが淳基に掴まった
「ハアハア、大丈夫……ちゃんと……ハァハァ、帰るから」
泣きながら話す
「うっ……帰って……俊に連絡しなきゃいけないから」
淳基は俊に電話をした
「もしもし、どうした?」
「お前、どこにいる?」
「栞マネが話があるっつうから学校を出て自販機があるとこ」
「琴菜マネが二人の歩いてるとこを見て走り出した、今、掴まえて反対の大きな公園にいる、早く来い」
「えっ、琴菜が?すぐ行く」
「琴菜ちゃんがどうしたの?」
「何か俺らを見て逆に走って行ったらしい、俺行かなきゃ」
「あたしも行く」