二週間が過ぎた
栞が笛を鳴らす
「休憩でーす」
琴菜は俊にタオルとドリンクを持っていく
「はい、俊」
「サンキュー」
ドリンクを飲むと琴菜に渡し、琴菜はテントに戻り部員と楽しそうに話していた
みんなが笑っているところを俊は優しく見ていた
「キャプテンちょっといい?」
栞は話しかけた
2人で話していると、部員が笑ってる声に反応して俊はまたテントに目をやる
「あの」
「ああ、悪い、何?」
二人は話を始める
俊とすれ違いに琴菜は俊の方を見ていた
「気になる?」
淳基が琴菜に声をかけた
「あっ、栞ちゃんはしっかりしてるなって……私はプレーのこと何もわからないから……」
「琴菜マネは今の仕事をしていてくれれば俺達は助かるんだから周りの言う事はあまり気にしないで」
「周り?ん?何だろうね」
琴菜はニコッと笑った
俊達は話を終えてテントに二人は入ってくる
「栞ちゃんも休んでね」
「うん」
俊は琴菜に手を伸ばし、琴菜は俊にドリンクを渡す
二人は何も言わなくてもわかるんだな……
栞は二人を見ていた
「琴菜ちゃん、あたしちょっと練習内容の事で先生のところに行ってくるね」
「はーい」