「でも不思議と、滝島がやることに間違いはないのよねー。
仕方ないけど茉理乃ちゃん、付き合ってあげて?」

器用に路さんが、私に向かってぱちんとウィンクした。

「わ、私こそ、いまは頼れるのが滝島さんしかいないから、ありがたいです!」

「ほんと可愛いー。
妹にしたいー」

「み、路さん!?」

また、路さんにぎゅーぎゅー抱き締められる。
そんな私たちを滝島さんは笑ってみていた。

「お腹空いたー。
ごはん食べに行きましょ?」

路さんに腕を引っ張られ、椅子を立つ。

「あ、でも私、ダイエット中で……」

「えー。
たーきーしーまー」

恨みがましく路さんに睨まれはぁっと小さくため息をついたあと、滝島さんは苦笑いを浮かべた。