「えっ!?
はぁっ!?」

「ん?
なんか言ったか?」

読み終わったのか、滝島さんが顔を上げた。

「えっと……。
なんでもない、です」

ちょっぴり気まずい思いをしている私とは違い、路さんは素知らぬ顔でコーヒーを飲んでいる。

「ん。
じゃあこれ。
九十点。
まあ合格」

「百点じゃないんですね……」

けっこう自信はあったのだ。
でも九十点って。
滝島さん、採点厳しくない?

「これでも甘くしてやったんだぞ」