「私のところはねー、ある程度放任かな。
だから、体育館裏にいらっしゃーい、なんていうのも許される」

サガさんの姐さんキャラはもうすっかり定着している。
それを楽しんでいる人たちもいるくらい。

「その代わり、伝えるように言われたことはしっかり伝えるわ。
そのためのいつものキャラなんだから」

メリハリがしっかりしているから、サガさんのメッセージツイートはいつも説得力がある。
私も、あれくらいになれたらいいのに……。

「でもTwitter運用も会社によるわよね。
SMOOTHなんて橋川くんに丸投げ。
責任は社長が取るから好きにやっていい、って」

「それはちょっとうらやましいです」

そんなのだったら、苦労はないんじゃないかな?

「でもその分、責任重大よ。
橋川くんの呟きはSMOOTHって会社を背負ってる。
それを常に考えてのあの呟きだから」

「あ……」

まだ私が大学生の頃、SMOOTHは上層部が総入れ替えになり、新生SMOOTHとしてやり直すと発表があった。
世間は元モデルの美しすぎる社長の誕生にばかり注目していたけれど、Twitterでは新しい中の人の話題で持ちきりだった。