【こちらのツイートで愛妻感謝の日だと知りました。
たまには妻に感謝するのもいいかと紹介されていたケア商品を買って帰り、プレゼント。
妻は予想以上の大喜びで、してよかったなと思います。
ありがとうございました】

「なんか、いいことした気がするなー」

朝のあれでちょっとささくれ立っていた心がほっこりする。
私が求めているものはこれなのだ。
フォロワーさんのちょっとしたことのお役に立って、喜んでほしい。
それが、自社商品だとなおいい。
そのためには企画書をしっかり作らないといけない。
いまは滝島さんから出したレポートダメ出し食らってやり直し中だけど。

「申請、お願いします」

出した書類を一瞥し、大石課長が決済箱へあごをしゃくる。
さっきのリプのRTと返信申請だから早くしてほしいが、そこは抑えて箱へ入れた。

「なあ、伊深。
こんなこと、いつまで続けるつもりだ?」

「……は?」

席に戻ろうとしたら背後から声をかけられた。
思わず振り返り、大石課長の顔をまじまじと見てしまう。