「馬鹿、女のひとり暮らしはスコープを塞いどくもんだろ!?」

そうなんですかね……。

なんだか散々チェックされ、最終、でっかいため息をつかれた。

「お前、よくこれでいままで無事でこられたな……。
まあ、あれか。
彼氏がしょっちゅう出入りしていたおかげか……」

そう、なんですかね……?

結局、ドアスコープを塞がれ、洗濯物を外の干さないように約束させられ、夜中のコンビニも禁止された。

「あと、防犯ブザーを買うこと。
……あ、いや、買ってやる。
んで、この間みたいに遅くなるときは連絡しろ。
迎えに行くから」

「はぁ……」

なんでこの人は、彼氏でもないのに私をそんなに気遣うんですかね。
わけわかんないですよ。

「約束破ったらお仕置きな」

きゅるん、と悪戯っぽく眼鏡の下で目が光る。

「お仕置きってなにを……」

「それはな……」

耳もとでぼそぼそと囁かれ、ボン!
とあたまが爆発する。

……そのお仕置きは、避けたい。

「じゃあ、わかったなー!」

手を振りながら滝島さんは帰っていったけど、本当、なんだったんだろう……?