「あの……」

「ん?」

途端にぴたっ、と彼の動きが止まる。
一気に酔いが回ったかのように真っ赤になって、そーっと私から手を離した。

「うん、まあ、これはあれだ」

「うん、あれですね」

そのあとしばらく微妙な空気になって、黙って残りの料理を食べていた。



……滝島さんの手が、私のあたまに……。

あの感触を思いだして、振り切るように慌てて首を振る。
こんなことを考えいている場合じゃないのだ、私にはいろいろと課題が多いのだから。

戻ってきた申請書を手にツイートしていく。
一昨日のことをいまさら、とは思うけれど仕方ない。

【一昨日の火曜日は、ミツミさん企画の「お正月太り解消の会」に参加してきました。
各企業をイメージして作られたオリジナルの歩数計、弊社の色はブルー!
らしい、ですか?】