「とにかく、昨日のお前は仕事をサボってただ散歩に行っただけだ。
その分、どうしたらいいかわかるよなぁ?」
肘をついて指を組んだ上にあごを置き、大石課長がにたぁっといやらしい笑みを浮かる。
「……はい」
突き返された報告書を受け取る手は悔しさで震えていた。
「今後二度と、このようなことがないようにな」
「……はい。
すみません、でした」
それだけをかろうじて絞り出し、席に戻る。
一緒に挟まれていたツイート申請書には大きく×がしてあり、【こんなことをさらすは会社の恥】と赤字で書き殴ってあった。
「ちゃんと許可をもらって行ったのに……」
なにもかも結局、無駄だった。
それでも、俯いてばかりだと涙が出そうだから顔を上げる。
目に付いたのは滝島さん……に見立てた付箋。
「うん、もっと上司にわかってもらえる報告書に作り替える……」
その分、どうしたらいいかわかるよなぁ?」
肘をついて指を組んだ上にあごを置き、大石課長がにたぁっといやらしい笑みを浮かる。
「……はい」
突き返された報告書を受け取る手は悔しさで震えていた。
「今後二度と、このようなことがないようにな」
「……はい。
すみません、でした」
それだけをかろうじて絞り出し、席に戻る。
一緒に挟まれていたツイート申請書には大きく×がしてあり、【こんなことをさらすは会社の恥】と赤字で書き殴ってあった。
「ちゃんと許可をもらって行ったのに……」
なにもかも結局、無駄だった。
それでも、俯いてばかりだと涙が出そうだから顔を上げる。
目に付いたのは滝島さん……に見立てた付箋。
「うん、もっと上司にわかってもらえる報告書に作り替える……」